Bridge Ensemble Tokyoの一番の特徴と自慢と言えば、練習の後に指導者の田中俊太郎先生から「フィードバック」がメーリングリストで配信されること。その日の練習を振り返った上で、注意点、次回までにステップアップするためにやった方がよいこと、練習方法、歌が上手になるコツなどが実に緻密に書かれています。これをまとめたら、『合唱が上達する100のヒント』とか『合唱人必携! アンサンブルの高みを求めて』といったような本になるのではないか?!と思える充実ぶり。
実はこの「フィードバック」は一人の団員の声に応えるかたちで実現したもの。現状では月に2回しか先生のレッスンが受けられないため、自主練の時のヒントになることや、次回までの具体的な課題を指示して頂けないかというお願いをしたところ、意向を汲んで、それならばその場で一言コメントするよりも、メーリングリストに配信しよう、と発案して下さったことが事の発端である。指導の時間外にこれだけのことを書いて下さる先生に私は未だかつて出会ったことがない。ルールブックを読んだだけではスポーツができないように、この「フィードバック」を読んだだけでは上手にはならないかもしれないが、ここに書かれたことを忠実に練習し、積み重ね、次回の練習に臨むことで大きな進歩があると思う。BETの仲間となった方には、ぜひこの名物の「フィードバック」を何度もフィードバックして読み返し、練習にフィードバックさせ、そして素敵な音楽作りに活かしてほしいと思う。
「フィードバック」の最後の一文には、いつも必ず「Happy Chorus!」のメッセージが。先生の目指す音楽・合唱の在り方が端的に示されたステキな一言だと思う。私たちは恵まれた先生の下で恵まれた指導を受け、良い仲間に囲まれて歌っている。これぞ正にHappy Chorus! これからも自分たちは幸せに歌い、お客様にも幸せな音楽を届ける合唱を目指していきたいと思う。